依存~愛しいキミの手~
優も圭介も色んな事情抱えてるんだ…。


私って平凡すぎる毎日と、頭のいい姉ちゃんに比べられるのが嫌で反抗するように遊びだしたけど、すっごく甘えてる。


家に帰れば両親がいて、ご飯も作ってくれて、お小遣いも貰って、何不自由なく生きてきたよね…。


なんてガキなんだろう。


優も圭介も2歳しか離れていない。タメの美香もかなり大人な考えでしっかりしてる。


…私、こんなんで大人になれるのかな…。


さっきの圭介のお客さんじゃないけど、あんな風に気遣いができる大人な女になりたい…。


でも、今の自分は全くの真逆で、面倒なことは適当にかわして誰かが代わりにやってくれるのを待ってる。

何か一生懸命に頑張ってることすらない…。


そんなことを考えていたら、食べる手が止まっていた。


「どうしたの?」


美香が首をかしげて聞いてきた。


はっと我に返りハンバーグを口に含む。


「私ってすごく考えが子供なんだなって今さら気づいたの」


「あははっ、いたって普通ってことじゃん。中3なんてまだまだガキでしょ。私も思ってるよ、でも無理に背伸びする必要もないしさ」


美香があっけらかんと笑うので、深刻に考えるほどのことじゃなかったのかな?と思いつつ、やっぱりガキだよな…とも思った。
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