依存~愛しいキミの手~
ピリリリリリリ…


ピリリリリリリ…


…ん…?…携帯…?


目をこすり、寝ぼけながら携帯を開いて通話ボタンを押した。


「もしもしぃ」


「俺。悪ぃ、まだ寝てた?」


この声…


!!


初めて電話越しに聞く圭介の声。


一瞬誰だか分からなかったが、圭介だと分かった瞬間一気に目が覚めた。


「あ、今目覚めた!おはよう!」


私がガバッと布団から起き上がったので、美香も目をこすって起き始めた。


「今日体入行く前に飯行かね?」


「いいよ!じゃあ準備したら連絡するね」


そう言って切り、携帯の時計を見るともう15時半だった。


「あすかってiモードも持ってんだ?」


美香が起き上がったのを見て驚いた。


髪はぼっさぼさで、化粧落とさなかったボロボロに崩れて悲惨な状態に…。


「でも周りにiモード持ちがいないから、ほとんどピッチだよ」


「ふーん…私もiモード買おう!」


美香がそう言ってタバコに火をつけ、ドアを開けっぱなしにして出て行った。
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