依存~愛しいキミの手~
「さゆ姉ー、iモード買うから名義かしてー?」


「うわっ美香何その頭と顔!!」


廊下の先から2人の笑い声と会話が聞こえる。


パタパタと歩く音がこちらに向かってきた。


「いらっしゃい。私、美香の兄嫁のさゆりです。よろしくね。ケーキあるけど、食べる?先にお風呂かな?」

さゆ姉はすごく明るい人だった。


家事に育児に毎日忙しくて、化粧なんてめったにせずに髪もポニーテール。洋服もTシャツにデニムばかり。


でも、そんなさゆ姉がすごく綺麗に見えていた。


面倒見がよく、私もとても可愛がってもらっていた。さゆ姉は、15歳の私にとって理想のお姉ちゃんで、憧れの人でもあった。
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