依存~愛しいキミの手~
「あすか、服私のでいい?体型かわらないから大丈夫だよね」


美香が部屋に戻ってきてクローゼットを開けた。


「これ未開封の下着。服はーあすか色白だからこんなんでいいかな?」


ベッドの上に服を並べる。


白いアルバのTシャツに膝丈の小花模様のスカート。それにデニムジャケット。


「下着までありがとう。後で買って返すね」


「あー気にしないで。いつも友達来る用に安いの買いだめしてるだけだからさ。それよりシャワー浴びてきなよ」


美香がお風呂場まで案内してくれて、タオルを出してくれた。


「シャンプーとかメイク落としとか好きに使っていいから。じゃあ私リビングでケーキ食べてるね」


美香って本当に気が利くしテキパキ動くなぁ。


とか考えながら服を脱ぎシャワーを浴びた。


シャワーを終えて着替えている時に気がついた。


圭介の匂いがしなくなっちゃった…。


さっきまで服に匂いがついてたから気がつかなかったけど、ずっと圭介の匂いがしてたんだよね…。


なくなると寂しいと思うのは何でだろう…。
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