依存~愛しいキミの手~
イッシー相手に接客の練習をしていると、キャストの子が何人か出勤してきた。


うわっ、みんなかわいいしスタイルいい…。


一気に緊張した。


それからしばらくして、ミーティングが始まる。


挨拶をした後に私と美香が紹介された。


「本日体験入店の美香さんとあすかさんです」


「よろしくお願いします」

緊張で頭が真っ白になりながら挨拶をしたら、拍手で迎えてくれた。


「えー、昨日の売上は…」


店長が話をし出す。


周りには20人くらいのキャストがいて、3分の2くらいは美香みたいなギャルだった。それを見て美香も安心していた。


「以上です。皆さん、本日も頑張りましょう!」


ミーティングが終わるとみんな一斉に携帯やピッチに触りだした。


私たちは何もすることがなく、待機席に座るだけ。


美香に話しかけていいのかすら分からず、緊張で背筋を伸ばしながらひたすら教わった事を思い出していた。


しばらくすると、周りのキャストが一斉に立ち上がり入口を見ている。


??


隣にいたキャストが


「お客さんが来るから立ってお迎えするんだよ」


と教えてくれた。


私は慌てて立ち上がり、見よう見まねで手を前で揃えた。
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