依存～愛しいキミの手～

昼前に塾に行きテストを終えた。


自分で言うのもなんだけど、遊び回ってるわりには勉強がそこそこできる方だった。


平均的。


一言で自分を表すならこれしかない。


モテるわけじゃないが、モテないわけでもない。


頭がいいわけじゃないが、悪いわけでもない。


かわいいわけじゃないが、不細工なわけでもない。


真面目じゃないが、不良なわけでもない。


本当に普通の普通。平均的。


そんな中途半端な自分が嫌いだった。


かといって、飛び抜ける物も持っていないし、中途半端から抜け出す根性もない、やっぱり平均的なヤツだった。


だからきっと、普通以上の物を持つ美香や優や圭介に惹かれたんだ。