12月のひまわり



「お前も編集者様だもんな」




お互いに切なさを感じながら笑いあった






「…もういいんじゃねぇ」



そう龍司は帰り際靴を履きながら呟く



「……」



そんな龍司の背中を何も言わずに

ただボンヤリと見つめていた



もちろん龍司の言いたい事は分かっている




"カノジョ"の事だ


お互い無言のまま時間が過ぎていく



「…じゃっ」



龍司はフッといつものように笑い何事もなかった様に帰って行った


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