12月のひまわり
出会い
遂にこの日が"来たか"という想いと
"来てしまった"という想いが交差している
ベッドに腰をかけ封筒をゆっくりと開けた
中からはやっぱり宛名と同じ綺麗な字が躍る
少しだけため息を付いてからその文を読んでいく
[日比谷 暁様
お久しぶりですね、貴方と最後にお会いしたのは5年も前ですもの…
まずはお礼を…毎月のお手紙本当に有難うございました。
あの子も貴方からの手紙を楽しみにしていました。
どれだけあの子の支えになった事か…
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来月の初旬に久々にそちらに戻ってみようと思っております。
ぜひ貴方にお会いしてお話したい事があります。
どうかお時間を作って頂けないでしょうか?
出来ればあの子の好きだった向日葵畑でお会いしたと考えております…
考えて頂けますでしょうか。
お返事お待ちしております。
紺野 理恵子]