12月のひまわり
スーッとするようなメンソールの香り
カノジョが俺に抱きつき、肩に顎を乗せている
『暖かい?』
そうカノジョの弾んだ声が耳元で聞こえた
どうやら本気で言っているらしい…
少し呆気にとられたけれど
カノジョの艶めいた髪に指を通す
『そういう意味じゃないんだけどな』
カノジョの頭を支えながらベッドに躰を沈める
"ギシッ"と軋む音が部屋に響く
カノジョを見下ろしながら呟いた
『躰の芯から暖めて…』
『芯…?』
俺に組み引かれても焦る訳でもなく、ただキョトンとした顔をしていた