12月のひまわり



「えっと…意味分からない?」


自分のペースに上手く持って行けずに困惑した


そんな俺に気付かないカノジョは、ただ首を縦に振る



『君、いくつ…?』



思わずそう言葉にしていた


もしかして中学生とか…


そう思ってしまうほどカノジョは童顔で背も小さかった



『16歳です』


"普通…その歳だったら意味通じるだろ"と思ったけれど口にはせず

カノジョの額に向かって、指を弾く


未だにキョトンとしているカノジョに複雑な笑みを浮かべつつ、カノジョの上から退いた



『早く着替えて、下で待ってるから』



< 28 / 55 >

この作品をシェア

pagetop