12月のひまわり
オレンジ色の光
リビングのソファに座りぼんやりとTVを眺めていると
"ガチャッ"とドアが開きカノジョの気配がした
ドアに目をやるとやっぱりブカブカな服を纏ったカノジョの姿
『やっぱ大きかったね』
少し苦笑いしているカノジョ
着ていた服をカノジョの手から受け取り紙袋に収めた
『じゃあ行こっか』
カノジョに向かって微笑んでから、腰に手を添えて玄関まで促した
この頃の俺は自分の家が嫌いだった
早々に家を出て駐車場に向かう
黒いセダンの前で止まり助手席の扉を開けた
『どうぞ』
カノジョを助手席までエスコートする
座ったことを確認してから助手席の扉を閉め、運転席側に移った