12月のひまわり
『暁?』
凛湖の呼びかけで我に返った
『じゃあ凛湖は海だね』
『なんで?』
『凛湖の"湖"は水だから、水つながり』
ちょっと強引だったけれど、凛湖は気にせず言葉を続けた
『じゃあ、あたしが受け止めなきゃね』
『ん?』
『だって太陽は海に還っていくでしょ』
オレンジ色のベールを被った凛湖が、瞳を細め微笑む
『…あの?』
ホントに衝動的だったと思う
気付いたら凛湖をきつく抱きしめていた