12月のひまわり


ただ凛湖を抱きしめたい

ただ凛湖に触れたい


そう思ったんだ…


戸惑う凛湖の声が耳元に残るけれど…


一番戸惑っていたのは俺自身


こんな感情を感じた事なんかない…



『…暁っていうのは、夜が明ける頃の事を指すんだよ』


戸惑いを悟られないように言葉を紡いだ


身体を離してやると凛湖は、何だか考えるように視線を反らしている


ふと瞳を輝かせニッコリと微笑む


『でも…あたしがそう思ったからそれでいいの』

凛湖が俺の髪に触れようと指先を伸ばす


『だって暁自身が太陽みたい…

このキラキラ光る金髪も太陽が輝いているみたいだもん』


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