12月のひまわり


いつだったか"こんな俺をいつから好きだったのか"と

問いかけた事があった…

すると凛湖は"最初に会ったとき"と瞳を細め、懐かしむ様に言っていたのを思い出す


『あれ?凛湖来てたんだぁ~』


珍しく浜に下りて来ていた凛湖を見つけて声を上げた


腕に絡みつく女の腕をやんわりと押し退ける


『キョウ?…行っちゃうの~』


猫撫で声で俺を引きとめようとする女


『最近あの子ばかり構ってない?なんかヤダぁ~』



一回寝たぐらいで彼女面かよ…


そう思ったけど女の耳元に唇を寄せ呟く


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