12月のひまわり
『…暁かぁ?』
物音に気付いたオヤジがロレツの回らない言葉を放つ
凛湖がいるので直ぐに出て行こうとするけれど
それよりも早くオヤジが凛湖に視線を向けた
『おぉ、可愛いコだねぇ』
ふらふらと凛湖に近付き、俺の後ろにいる凛湖の腕を掴む
『こっち来て一緒に飲もう』
『きゃっ』
小さく悲鳴を上げる凛湖
オヤジの腕を払いのけ、凛湖の身体を俺の後ろに隠した
『…行こう』
早く凛湖を外に連れ出そうと凛湖の肩を抱いて、リビングを出ようとする
『おいっ!暁っ!』
オヤジが怒鳴り始め俺の肩に手をやった