12月のひまわり
『何、絢香にまで暴力振るってんだよっ!アンタそれでも親か!』
オヤジは母が死んでから酒に溺れ
次第に暴力を振るうようになった
今までオヤジが俺に対して暴力を振る事はあっても
絢香にまで手を上げる事はなかったのに…
いろんな感情が支配していき、オヤジを壁に強く押し付けた
『マジでいい加減にしろよっ!』
オヤジの襟元を掴み、怒鳴ってもオヤジは虚ろな目で俺を見ている
『おいっ!何か言え…』
更に強く襟元を締め上げた時だった
『おじさんは何をしているの?』
凛と澄んだ声が響いた