12月のひまわり
絢香を抱っこし、凛湖に付いていく
階段を上ると、そこに白くて可愛らしい家があった
庭にはいろいろな花が咲き乱れている
『ここです』
凛湖が玄関を開け"どうぞ"と招き入れてくれた
玄関に上がると温かな空気が俺らを包む
『お母さ~ん』
凛湖が玄関から一番近い扉を開けて、中に向かって呼ぶ
しばらくすると、部屋の中から女性の声がする
ここからだとよく聞こえないけれど、何か凛湖と話してた
だんだんと近付くに連れて女性の声が大きくなってくる
『…まぁ、どうぞ上がってください』
扉から30代後半ぐらいの女性が姿を現した
すぐに親子と分かるぐらい凛湖に似てる
凛湖の母親は、俺を見るとちょっと驚いた顔をしたけれど
直ぐにまた微笑みスリッパを用意してくれた