12月のひまわり
『凛湖、タオル冷やして持ってきて』
俺らがソファに腰を下ろすと、母親が凛湖に向かって指示をだす
凛湖もすぐにリビングから出て行ってしまった
『すいません、ご迷惑をお掛けして』
すると凛湖の母親は、ゆっくりと首を横に振る
『いいのよ、気にしないで…
貴方の事は凛湖から聞いていたのよ…
でもまさか金髪とは思わなくて一瞬ビックリしちゃったわ』
凛湖…何を話してるんだ
まぁ、普通の親なら自分の娘が、連れてきた男が
俺みたいのだったら誰だって驚くわな
『ちょっとだけ凛湖から聞いたわ
今日は泊まっていってちょうだい』
『いや、これ以上迷惑はかけれませんので…』
凛湖の母親の申し出をやんわりと断る
ホントにそう思ったのだ