12月のひまわり
『いいのよ、ウチには"父親"はいないから…
絢香ちゃんにとっても、少し時間を置いた方がいいと思うのよ』
母親はふと視線を絢香にやり微笑む
『絢香ちゃん、今日おばちゃんと一緒に寝よう?』
優しく微笑む凛湖の母親をじっと見てから、絢香は俺に視線を寄こした
『絢香、どうする?今日ここにお泊りする?』
しばらくすると絢香が"コクン"と頷く
『よしっじゃおばちゃん頑張ってお夕飯作るからね』
『すいません…』
『謝らないで、なんだか息子と娘が増えたみたいで嬉しいわ』
目を細め、少女の様に微笑む母親