12月のひまわり

落ちる



それからの時間は、ホントによくしてもらった


温かな食事に湯の張ったお風呂

絢香も時間が経つにつれて、おばさんによく懐いた


言葉にはしないけど、やっぱり"母親"に甘えたかったのかもしれない


『絢香ちゃんもう眠い?』


すっかり頬の腫れも引いた絢香が、船を漕ぎ出している


絢香は、目をしょぼ付かせながら頷く


『じゃあもう寝ましょうね』


そう言うとおばさんは絢香を抱き上げた


『暁くんのは2階に用意したからね

凛湖案内してあげて』


おばさんはリビングから出て行く前に"おやすみなさい"と、頭を下げていく

俺も軽く頭を下げて、二人が消えていくのを見守った


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