12月のひまわり
「絢香ちゃんいつ見てもカワイイね~」
「もう龍司さんは…」
「はいコレお土産」
だんだんと足音と共に二人のはしゃいだ声が近くなる
「お兄ちゃん~ケーキ貰っちゃった」
嬉しそうに白い箱を抱えながら絢香が戻ってきた
その後ろには見慣れた悪友の姿
「絢香ちゃんお茶入れておやつタイムにしよう」
ネクタイを少し緩めながら龍司が絢香に微笑んだ
「ここはお前の家かっ」
「よっ、日比谷 暁(ヒビヤ アカツキ)先生っどうっすか?」
ニカッと笑い横のソファに腰を降ろす龍司
「わざわざ来なくてもデータを送ったのによ」
「いやいやっ顔を見たかったしね」