another spiral
佐藤陸斗 20歳
一週間後、学園を卒業する。
多分…
「つーかお前、卒業後の進路も決まってねぇんだろ?本当に大丈夫なのか?」
「大丈夫だよ。進路なんて、学園に出てからのんびり決めるし。」
俺は寝ていたベンチから立ち上がる。
中庭にある桜の木の下にあるここは、実は絶好のサボリ地点だった。
「へーへー、校内一能力値保持者は言うことが違いますね~。」
「うるせぇ黙れ。」
俺は一発悠太の頭を叩いてやった。