another spiral
「あー疲れた。」
マジだるい…
アイツ等、3対1なんてセコすぎじゃね?
もう二度とアイツ等とバスケやらねぇ…
俺は重い溜め息を吐きながらいつもの場所へ向かう。
けど、いつもの俺の特等席には先客がいた。
サラサラの黒髪ショートボブヘア。中学生に見える幼い少女。
そんな姿とは相反して、何でも見透かしそうな瞳ーー
「あや…?」
俺に気付いたのか、少女は気の抜けた声を上げた。