another spiral
「…先客か。」
クソ…今日はとことんツいてねぇな
「もしかして、佐藤陸斗さん?」
いきなり名前を呼ばれて、少女の方を見る。
「何で、俺の名前…。」
コイツ、学園の生徒?
けど、制服着てねぇし…第一どのクラスだ?
「ふふ、私は君のことは何でも知ってるよ。」
少女は満面の笑みを浮かべると、おもむろに俺の情報を言い始めた。
「佐藤陸斗。20歳。今年度の学園卒業予定者。雷の能力者でランクは最高のSランク。
星組所属で現在校内一能力値保持者。」
「…おい。」
コイツ、何でこんなに知ってんだ?
「親から給付金目当てで学園に売られたため、卒業後帰る場所がない。
そのため、未だに進路不確定。」
「…!」