いたずら
焦がれる
ママが言う。



「りな、あんたわ勉強もせんと
ゴロゴロするんやったらバイトでもしな。」



りなはリビングのソファーで横になってママが作るお昼ご飯を待っていた



「うーん。バイト?ほりゃしたいけどここら辺何も募集てないやーん」


テレビが面白くて適当に答えた


そしたらママがチャーハンを持ってきて


「それが、ママが働きよるお店の近所のビデオ屋さん」


「うん、あるなぁ。」


チャーハンを食べながら相づち


「そこが募集しとってなぁ、まぁ暇そうやし行ってみたら?
春やし始めるんなら今!!」


「うーん…」


気のない返事。


ママの話よりテレビが面白いし、何よりめんどくさいなぁ…



春休みはゆきとかと遊びたいしー

かと言って確かにお金ないしなー



「今日用事ないんやったらちょっと覗いてきたら?
ついでに何か面白そうなんあったら借りてきて♪」


ママはDVDを借りに行かせたいだけなんかな?笑


やったら暇やしとりあえず行こうかな?


「わかったー
ご飯食べたら行ってくるわぁ」


「ついでに出会いもあるといいですねー♪笑」


ママが嫌味にニンマリ笑った


「そーですねぇ。ママみたいにたくさん彼氏ができるといいですぅー。」


と嫌味で対抗した。



ママわ若い。
いや、若作りが上手いんかな?笑



りなわお父さんというヒトがいなくてママはママであってパパであった。


ママの働いてる店のママ。


つまりラウンジのママである。

りなのお父さんというヒトはそこのお客さんで


ママはその人のことをすごく愛していたらしい


ママ曰くお父さんもママを愛していたけど一緒にはなれなかったらしい


結局ママわ二番目だから


それでも身ごもったりなを産んでくれてここまで育ててくれて


表せないほど感謝しています




"ありがとう"
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