空‐sora-
―――――どれくらい時間が経っただろうか。
『次は、○○駅で停車します…………』
と車内アナウンスが流れ、その声で目を覚ます。
窓の外を見ると綺麗な海が広がっていた。
「うわぁ…綺麗ー…」
…優くんと一緒に来たかったな。
でも、これから、ここで暮らすんだ。
楽しみ。
駅に着くとバスが止まり、ドアが開く。
荷物を持って、バスを降りた。
マンションを借りるときに貰った地図。
これによると、家は海に近いみたい。
その地図をもとに、わたしはマンションに向かった。