隣の甘々彼氏 -甘すぎる危険な毎日-
第2章 彼の気持ち
〜♪〜♪
前川の素顔を知ったあの日の夜、あたしは今日の出来事を心華にメールした。
すると突然の着信。もちろん相手は心華だ。
きっとメールの事だろう。
「…もしもし?」
『美愛!!どういう事よ!?』
お…怒ってる…?
「えと…メールのままだけど…」
『詳しく説明しなさい!!!!』
「詳しくって…ん―…えと…」
そしてあたしは心華に1つ1つを説明した。
教室に残ったら前川が来た事。
数学を教えてくれた事。
顔が近くてドキッとした事。
前川の素顔を知った事。
自分も素顔でいた事。
帰りに送ってもらった事。
自転車登校を拒否された事。
前川が照れていた事。
メアドと番号が書いた紙が挟まれていた事。
1つ1つを、できるだけ丁寧に…。
『ふ―ん…へぇ…』
「……心華?」
『ついに美愛も…かぁ……』
「へ?なにが??」
『あたしが教えたって意味ないもん』
なんだろう?