隣の甘々彼氏 -甘すぎる危険な毎日-
第1章 輝く笑顔
「はぁ―……」
いつもの学校。いつもの教室。いつもの………このモテよう…。
教室のドアの傍で群れてる女達。
「…どいて。邪魔」
「……なによ…」
相変わらず邪魔な女共。ちょっとした通行妨害ね。
―――前川京哉。
全部コイツのせい。
「大野さん感じ悪い」
「あんた達のが感じ悪いじゃん」
「……なっ!!」
顔を真っ赤にしてきてる。やっぱ図星か。
「大野さん自分が綺麗だからって調子のってんでしょ?」
「は?ちょっとでも可愛く見られたいからって、わざと声高くしたり、猫かぶってるようなあんた達よりマシだと思うけど?」
「…美愛っ!!」
あたしの下に駆け寄ってきたのは…
―――水野心華(みずのしんか)。
「…だって邪魔なんだもの」
「まぁまぁ。行こっ?美愛」
心華はクラスで一番の友達。
というより心華以外話さない。
あたしは心華と教室を後にしようとした―――…