隣の甘々彼氏 -甘すぎる危険な毎日-
奈津先生のメアドなんて手に入れちゃったんだよ?
そりゃあ周りから見ればニヤニヤしてるかもしれないけど…。
「ニヤニヤなんてしてない!!」
「…どうだか」
「そんな事っ……」
「絶対ない?」
「…もうっ……」
前川にはかなわない気がする。
「…教室行こ!!」
「あぁ」
ガラッ
ほんのり陽の光が差し込んで明るくなった教室。
こんな教室はなかなか見れない。
「わぁ―…綺麗…」
「夕日には劣るけどな」
確かに…夕日のが、赤く染まって綺麗に見えるだろう。
「…でも、こっちも綺麗…」
「さ…勉強」
「あ!!そうでしたね…」
はううぅ―…。勉強かぁ…。
こんな朝から勉強なんて…なんかやる気が失せてきた…。
「…やだ〜」
「は?」
「勉強したくない…」
「おい…」
「放課後するから朝はいい…」
「自分勝手な…」
「だって…」
だって嫌なんだもん。
そう言おうとしたけど前川に目を逸らされた。