隣の甘々彼氏 -甘すぎる危険な毎日-
「ほらチャイム。隣に愛しの彼が帰ってくるわよ〜」
「愛しの彼って…」
「まぁまぁ♪」
もう…心華ってば…。言わなきゃよかったかな…。
いや。親友だし言うべきだよね。
―――――――…
はぁ―…HRってヒマねぇ…。
すると突然ケータイが震えた。
誰だろ…?
受信:京哉
そういえば“京哉”に名前変えて登録し直したんだっけ。
受信:京哉
《授業中とかメールしていい?》
送信:美愛
《別にいいよ(^^)》
受信:京哉
《さんきゅ♪》
京哉……みんなに知られたくないってあたしの為に…直接話しかけないでメールしてくれたんだ…。
優しいんだね…。
京哉の方をチラッと見てみた。
優しく微笑む京哉。
かっこいい…。
やっぱ“王子”なんだなぁ…。
―――京哉に触れたい。
あたしの心…もっと京哉でいっぱいにしてほしいよ…。