隣の甘々彼氏 -甘すぎる危険な毎日-
「…もうこんな時間だったなんて思わなかった」
放課後か…。
「あ!!あたし勉強しなきゃ!!!!」
「勉強?テストは先だよ?」
「ちょっと…ね。だから心華も帰ってていいよ?あたし教室に残るから」
「そっか。じゃあ帰るね?」
「うん。バイバイ」
フ―ッと息を吐き、席に着いた。
はぁ…。勉強しなきゃ。
テストのためにこんなに早くから勉強するわけじゃない。
もう高2なんだから、受験勉強もしなきゃいけないかな?って思うのはあたしだけなんだろうか?
まぁ、特に勉強しろと言われてるわけじゃないんだけどね。
進路は今は特にない。
いい加減に考えなきゃいけないんだけど、いまいち思いつかない。
親は別に大学や専門学校には行かなくてもいいと言っているけど、今は不況だから大学とか専門学校に行って、何か資格を取っていた方がきっといい。
だからあたしは勉強をしている。
「…はぁ―…何からしよう…」
沢山の教科書にサッと目を通す。
やっぱ苦手な数学からしよ。
数学の教科書を開いた。
すると―――…
ガラッ。