隣の甘々彼氏 -甘すぎる危険な毎日-
いくら苦手な人って言っても、相手は世で言うイケメン。
さすがに自分の顔のすぐ横に男子の、しかもイケメンの顔があるとなると相当緊張する。
あ…やっぱイケメンなんだ…。
「つまりここは…この公式で…」
前川は丁寧に数学を教えてくれているのに、前川の説明はどんどん耳をすり抜けていく。
な…なんかドキドキする…。
「おい。聞いてる?」
「え?ごめん。聞いてなかった」
「しっかり聞いとけよ」
「…ごめん」
見惚れてました―…なんてとても言えない。
「ったく。もっかい言うから、ちゃんと聞いとけよ?」
「…お…お願いします」
「いいか?ここはな………」
…へぇ。やっぱ頭いいんだ…。
「わぁ―っ!!凄い!!!!」
「じゃあ次ここやってみ?ここはさっきと同じ公式だから」
「うん」
え―と…ここがこうで…ここは…あ…これをあてはめるのか。
「できたよ」
「よし。答え合わせするからちょっと待ってろ」
前川はサッと問題を答え合わせし始めた。
わぁ…綺麗な顔してるなぁ…。
みんな見惚れちゃうわけだ…。