また、いつか
病室と親友
僕はこの日、普通に学校に行っていただけなんだ。
でも、親友とのちょっとした喧嘩が原因で怪我をして、入院することになってしまった。どうしてだろう、小唄は泣いていた。
「……暇だ、な…」
そうは思わないかい、と、独り言を呟いてみた。言っても誰も聞いていないのは分かっているけど、やっぱり一人になると、つい言ってしまう。看護婦さんが聞いていないといいんだけど。
こうも暇だと、病院の外に出て散歩したくなる。
なんて思ってたら、誰かが病室にやって来た。
< 1 / 12 >