線香花火~ひと夏の小さな恋~
それから私たちはさっきの場所に戻った。

けれど、桃子ちゃんとケンちゃんの姿は無かった。

「あれ?さっきまでここにいたはずなのに・・・」

私は、周囲を見回した。

けれど、やっぱりいない。

「まぁ、いいよ。そのうち見つかるよ。どっか行こうぜ。」

優馬はすっかり開き直ったようで、私の手を引っ張った。

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