線香花火~ひと夏の小さな恋~
二人で星を見上げる。

キラキラと輝いていた。

「ねぇ、優馬。」

こうして最初に口を開いたのは私だった。

「ん?なに?」

「好きな人・・・とか、いる・・・の??」

「ぷっ!!」

優馬は吹き出した。

「なによぉ。」

「いやっ、なんか、杏李がそんな事俺に聞くの、初めてだから。びっくりした。」

そりゃそうだよね。

今まではそんな事気にしてなかったもん。
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