線香花火~ひと夏の小さな恋~
そう。

誰もが認める美青年だし、誰もが認めるさわやか王子。

でも、今まで近くにいすぎた優馬が、自然に当たり前になってきて、好きっていう気持ちなんてカケラも感じられなくなった。

優馬は、確かに私になくてはならない存在。

でも、それはきっと恋に発展する事はないだろうな。

「ふーん・・・。もったいないなぁ。だって、本郷くんと超仲いいじゃん。」

「まあ・・・ね。でも、アイツは親友だから。恋人ではないよ。」

私はにこっと笑った。

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