雪の種




「俺、“君”って年に見える?」




そう言いながらあたしの横に寝ころがった。



「……見えるかな。声、幼いし…」




星を見ながら呟くような返事を返す。




「マジかよ、まぁ無理もない。顔も幼いって言われるし…。これでも一応14なんだけどな―。そっちは?」



顔、見えないし。


見えてるのは星だし。






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