雪の種




「あたしが14歳だってことも忘れてた…」



びっくりしたのか風見君が勢いよく飛び上がる。


「何でだよ?」



やめて。


お願い、聞かないで。


あたしが、―壊れる。


「なぁ、何でだよ?学校楽しいぞ?」


知ってるよ。


十分わかってる。





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