もう一度トナリに座らせて



「それではベッドを起こして検査をしましょう。」


…検査?




だんだんとベッドが起き上がって来た。






「名前、自分の名前はわかりますか?」



何その簡単な質問。




「松山…楓です」



「大丈夫ですね。では次。」


先生は、淡々と話していく。


そして持っていたものから目を離してあたしを見た。




「なぜここへ来たかわかりますか?」









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