もう一度トナリに座らせて



「じゃあ…行ってくるね?」

「わからなかったりしたらすぐ誰かに聞くのよ!」

「わかってるよー!行ってきますっ」


そうお母さんに言って、校門をくぐった。




玄関に入るとなつかしい顔が目に入る。



「あれ?…楓じゃん!」

「うっそー!!!」

「楓楓楓ーっ!」



「うぉ…!」


よかった。
あたしみんなのこと覚えてる!



「どう?うちらの名前、わかる?」

「わかるに決まってんじゃん!」


胸が、高まった。










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