3番目の高度合成数。-年下のキミと-
第三章
・関係ないのに
月曜日、仕事のテンションが上がらない。
リナにも元気ないね、なんて言われてしまったし。
「昨日、勉強し過ぎたかな」
日曜日は一心不乱に勉強していたからかも知れない。
私がそう答えると、リナは頭が痛くなりそうと言って逃げて行った。
土曜日のことを根掘り葉掘り聞かれると思ったのに、意外に触れてこなかったのが助かる……。
帰りは、気乗りがしなかったけど『cubu』に立ち寄った。
大志くんを避けていると思われたくなかった。
彼女がいたとか、関係ないんだと思わせたい。
――誰に……?
自分に問い掛けてみたけど、答えを出す気にはなれなかった。