3番目の高度合成数。-年下のキミと-
そんな、泣きそうな顔しないでよ。
大志くんの姿を見て、心臓がちょっとキュッと縮まる。
――と、同時に赤いシュシュがチラついた。
すぐにまた心臓が、キュッとする。
「何だ大志、実句ちゃんに何かしたのか?」
マスターが怪訝な顔をして大志くんを見る。
「いえ、全然。何でもないことなんです」
私が即効で否定すると、大志くんは抱えている紙ナプキンに視線を落とした。
「ならいいけど……。実句ちゃんに迷惑掛けるなよ~?」
マスターにポンッと肩を叩かれると、大志くんはペコリと頭を下げて違う席に行ってしまった。
「何だ大志のやつ……」
マスターはちょっと口をへの字に曲げて大志くんを見遣ると、私の注文したアールグレイの準備に取り掛かり始めた。
大志くんの姿を見て、心臓がちょっとキュッと縮まる。
――と、同時に赤いシュシュがチラついた。
すぐにまた心臓が、キュッとする。
「何だ大志、実句ちゃんに何かしたのか?」
マスターが怪訝な顔をして大志くんを見る。
「いえ、全然。何でもないことなんです」
私が即効で否定すると、大志くんは抱えている紙ナプキンに視線を落とした。
「ならいいけど……。実句ちゃんに迷惑掛けるなよ~?」
マスターにポンッと肩を叩かれると、大志くんはペコリと頭を下げて違う席に行ってしまった。
「何だ大志のやつ……」
マスターはちょっと口をへの字に曲げて大志くんを見遣ると、私の注文したアールグレイの準備に取り掛かり始めた。