3番目の高度合成数。-年下のキミと-

 いくら調べたからと言って、まったく関係ないプリンタのトナー交換まで案内ができない。悔しい思いで電話を置いた。


 ヘルプデスクだったら、自社内だからきっとこういうことも対応できるのに。





「ねぇ、今日マジで来てくれない? 女の子が一人減っちゃって」


 お昼休みにリナが手を合わせてくる。

 合コンに来てということか……。


「やーだよ」

 久々の外食ランチで、私はパスタをフォークで巻きながら答えた。


「でもITの人に話聞きたくない? どんなことしてるのかとか、どんな知識が必要かとか」


 リナが珍しくまともな理由を投げてくるから、思わず唸ってしまった。


 確かに、聞きたい。……でも。
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