3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「彼氏がそんなハッキリ言ったの? だったらちょっと酷いかもなぁ」


「んーっと、確か、何があるか分からないからお互い困ることになる、とか何とか……つまり、別れたら大変ってことですよね」


 別れたら困るってこと? そう聞いた時に、朋くん「そうだな」って答えてたし。


 初谷さんは少し首を傾げる。


「まぁ、そうかもね。

でも、本当にそれだけの理由なのかなぁ」


 初谷さんが電車の窓の外を見ながら呟いた。



 最寄駅で一緒に降りると、初谷さんが改札外まで一緒について来た。


 生憎(あいにく)と駅前にはタクシーが一台も止まってない。

 小さい駅だから、そんなにタクシーいないんだよね。
< 140 / 333 >

この作品をシェア

pagetop