3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「それに、僕、今は何言われても諦める気ないですから」


 大志くんがキッパリと言い切った。



 ……でも、そんなこと言われて私どうしたらいいの?




 これから大志くんに、どう接していったらいいの?




 どうしたら……。




「実句さん、明日、お店に来てくださいね」


 大志くんがニッコリと微笑む。


「え……?」



 驚いた。


 正直、『cube』には少し行くのを止めようかと思ったところなんだけど……。



「顔見せてに来てください。

こんなこと、都合がいいかも知れないけど。

お願いです……」



 言葉の最後の方は、大志くんの顔が泣きそうに見えて……。



 避けないで、そう言ってる気がした。
< 154 / 333 >

この作品をシェア

pagetop