3番目の高度合成数。-年下のキミと-
・いざ申し込み
翌日の金曜日。
覚悟はしていたけど、昼休みはリナにしつこく初谷さんのことを聞かれた。
「正直に白状しなさい! 初谷さんとどうなったの?」
せっかくの公園ランチも、なんだか取調べを受けている気分だ。無実なのに。
「だから、改札のところまで送ってくれただけだって」
「嘘だぁ。女の子を改札まで送って帰る男なんているわけないじゃん。隠さなくていいのに」
全然いるってば!
リナの感覚がどうなっているのか、時々心配になってしまう。
「ホントだってば。実はちょうど、図書館行ったあの子がバイト帰りで、自転車で送ってもらったの」
仕方なく、少し捏造して伝えると、リナは眉間にシワを寄せた。