3番目の高度合成数。-年下のキミと-

 "僕、実句さんが好きです"


 急に思い出して恥ずかしくなってしまった。



 リナには絶対言えない……。



「ひっ」

 チラりと隣を見るとリナがジッとこちらを見ていて、情けない声が漏れてしまった。


「……」


 私を見下ろすように顎を上げて、わざと何か言いたそうな顔を作っている。


 私は必死に無視!!


 リナは左の眉だけ器用に上げると、やっと違う方を向いてくれた。



 ……助かった。



 やっぱり今日のランチタイムは取調室になってるわ。




 しかも、さっきまで無実の罪だったのに、何だか犯行を隠している気分になっていた。

< 158 / 333 >

この作品をシェア

pagetop