3番目の高度合成数。-年下のキミと-
"僕、実句さんが好きです"
急に思い出して恥ずかしくなってしまった。
リナには絶対言えない……。
「ひっ」
チラりと隣を見るとリナがジッとこちらを見ていて、情けない声が漏れてしまった。
「……」
私を見下ろすように顎を上げて、わざと何か言いたそうな顔を作っている。
私は必死に無視!!
リナは左の眉だけ器用に上げると、やっと違う方を向いてくれた。
……助かった。
やっぱり今日のランチタイムは取調室になってるわ。
しかも、さっきまで無実の罪だったのに、何だか犯行を隠している気分になっていた。