3番目の高度合成数。-年下のキミと-

「実句さん、はい、これ」

 そんな緊張した私をよそに、紅茶を蒸している大志くんがプリントされた紙を出してくる。


「なぁに?」


 見ると、今勉強してるIT資格の受験要項だった。

 前に見たことがあったけど、まだまだだと思ってちゃんとチェックしていない。


「それ、今月の十一日が締め切りです。申し込んじゃいましょうよ」


 ……今月の十一日? 今日って……。

 私は携帯で日付を確認する。


「え!? あと三日後が締め切り!? え、無理だよそんな……」


 まだ勉強始めたばかりなのに、無理無理!!!


 必死に首を振る私に、大志くんがいつの間に入れたのか、ピーチティを出してくれた。

< 162 / 333 >

この作品をシェア

pagetop