3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「だけど、私が結婚したいって思った人は彼だけなの」


 ずっとそんな想いを抱えていたら、最近偶然再会したということだ。


 好きな人と結婚を夢見るリナ。


 好きな仕事に夢見る私。


 目指すものは違っても、どうにかしなくちゃと、もがき始めているのは同じ。


「リナらしくないな。本気なら、ちゃんと突き進んでみれば?」


 私がそういうと、リナがはにかんで頷いた。



「だよね! 一点集中でアタックしてみる」


 そんなリナの決意に乾杯した。


 お金持ちだしさ、なんていうリナの照れ隠しの言葉は、聞き流そう。
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