3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「……酔ってる日は送ります」
「ふぇ?」
素っ頓狂な返答を聞いた大志くんは、私の顔を暫く(しばらく)見ていた後、ふいに下を向いてしまう。
「ごめんなさい。迷惑ですよね……?」
シュンとしたように上目遣いで見てくる。
「え、いや、そんなことないよ~」
慌ててそう言うと、大志くんがニッコリ微笑んだ。
「じゃぁ、今度からも連絡してくださいね?」
えーっと……。
い、いいのかな……ま、いっか。
「うん」
私もニッコリ微笑むと、大志くんが怪訝そうに何かを呟いた。
「ん?」
聞きなおそうとすると、大志くんが私の手からバッグを取って自転車を引いて歩き始めてしまう。